英語の発音、気になっていますか?
発音が悪いから恥ずかしくて話せない。
カタカナ英語から抜け出せない。
そんな悩みを持っている人は多いと思います。
私も最初はそうでした。
でも、ネイティブの同僚に「なまりが少ない」と言われるレベルになりました。
発音矯正の教材も、発音専門のスクールも、使ったことは一度もありません。
やったことは、好きな洋楽をただ歌いまくっただけです。
☞英語の勉強をやめた経緯については こちらの記事に書いています。
発音の勉強、実は逆効果かもしれない
発音記号をしっかり覚えて、発音のルールを覚えようと意気込んでいませんか?そして、挫折した経験がありませんか?
細かい口の形を意識するあまり、力が入って余計にぎこちない発音になってしまうこともあります。
そうやって、「正しい発音をしなければならない」と気合を入れれば入れるほど、自然な発音からは遠ざかっていくことが多いです。
「発音できない音は聞き取れない」
このブログにたどり着いた勉強熱心な方は、この言葉を聞いたことがあるのではと思います。
私の上司は、私の何倍も英語力が上です。隣で行われている会議をスピーカーで聞きながら私と雑談しても、ちゃんと会議を理解しているというつわものです。でも、正直言って、その上司の発音はいわゆる日本語英語に近く、「ネイティブに近い上手な発音」というわけではありません。
その上司は、英語もなんでも、テキストでみっちり勉強しないと勉強した気にならないと言っていました。そういう人には、私の唱える方法は合っていないです。
私のように、音と体で、感覚で覚えるタイプの人にとっては、洋楽の完コピは強烈に効きます。
私が洋楽完コピを始めたきっかけ
私はもともと音楽が好きなのですが、高校に入ってはじめてカラオケに行ってからは、歌くのが大好きになりました。カラオケに行ったら6時間一人で歌いまくる程度には好きです。自己紹介ページにも書いたのですが、洋楽を歌えるようになりたいという思いから、当時から大好きだったアヴリル・ラヴィーンのデビュー曲「Complicated」からはじめました。格好よく歌えるようになりたい!と思ったところがスタートでした。
発音をよくするのが目的のように見えますが、目的はあくまでも格好よく歌えることで、発音をよくするのは格好よく歌うための「手段」でした。あとから考えると、発音を良くしようとしていたんだと気づいたくらい、当時は1mmもそんなこと考えていませんでした。
具体的なやり方

なんでもいいから1曲選ぶ
どんな曲を選べばいいのと思われるかもしれません。
投げやりに聞こえますが、本当になんでもいいです。もちろん、いきなりエミネムとか言われると、ちょっと冷静になりましょうかと肩をぽんぽんさせていただきますが、好きな洋楽であればOKです。
・パンクでも、ロックでも、カントリーでも、好きなものでOK
・「カーペンターズ」は発音がクリアで練習に最適と言われたことがあるかもしれませんが、個人的にはきれいすぎて参考になりません
・できればネイティブが歌っている曲が間違いないかな
・歌えるようになったら自慢したくなる、テンションがぶちあがる曲を選ぶ
こんな感じの条件を満たしていれば本当に選曲はなんでもいいです。
1フレーズずつ録音して聴く
1フレーズって?って思った方に、アヴリルのComplicatedの例を挙げてみます。
Chill out, whatcha yellin’ for?
Lay back, it’s all been done before
And if you could only let it be
You will see
というスタートですが、1フレーズというと、長さ的には、最初の1行くらいの長さ、長くても2行目までの長さです。以下の手順でやってみてください。

① その部分だけを流して聴く。一緒に口ずさみながら何度も聴く。
② 一緒に口ずさめるようになったらボイスレコーダーで録音して聴く
③ 聞き比べてちょっとでも発音が違ったら①に戻って再確認
これを自分で「え、私ってアヴリルだったっけ?」ってくらい自信を持てるまで繰り返します。
もちろん私たちはネイティブでもないし、アヴリル本人でもないので、完璧には無理かもしれませんが、完璧だと思えるまで近づけるのが大切です。口が英語仕様になっていないので、最初はかみまくって、細かい子音なんて何度聞いても聞こえないし、うまく真似できないというのが当たり前です。
1曲仕上げたら次の曲へ
1曲目ができたら、次は違うアーティストの曲にチャレンジしてみてください。やることは同じです。さらに2曲目もできるようになったら、3曲目はまた違う人の曲を選んでください。なぜ同じ人ではいけないの?と思われるかもしれませんが、これには意味があります。
「ネイティブ」とは一言で言っても、ひとりひとり発音の癖があります。同じルールで発音をしているし、聞き流していたら同じように聞こえるかもしれません。でも、コピーしようとすると、その違いに気が付きます。この人はちょっとねちっこい発音している。この人はRの発音が軽いな、とか、子音強調気味とか。
当時は、人によって癖がどうだからとか考えずに、たいろんな人の曲が歌えるようになりたくてやっていました。それが、だいぶあとになってから読んだ本で、ものすごく理にかなったことをしていたんだと気づきました。
クリスティーナ・アギレラなど超大物のボイストレーナーの著書を買って、自分でボイトレしていたことがあります(なんでも自分でやってた)。そこに書いてあることが、この洋楽の完コピが英語の発音上達になるということにも結び付いていました。
「今日はブリトニーの曲を、自分で歌って録音してブリトニーだと錯覚するくらいになるまで真似しなさい。」それができたら、また別の歌手を指定して同じことを繰り返させるんだそうです。それを何人も繰り返して、最終的に「自分らしく歌って」と指示します。すると、みんなのいいところを凝縮した、完全にオリジナルの最高の歌声に仕上がるということだそうです。
英語の発音も、きれいなアナウンサーのような音声だけをまねるのではなく、いろんなネイティブの発音を自分のものにしていく。それができるようになる=英語の発音が自分のものになり、自分オリジナルで発音してもきちんとネイティブの発音に近くなっているのです。
やっているうちに起きた変化

私も、最初はまったくついていけませんでした。でも、何度も何度も繰り返し、集中して聞いて口ずさんでしいると慣れてきます。慣れてきても発音できない子音などはもちろんあります。それも、口が英語に慣れてくると、たかが1フレーズでも上達して発音できるようになってきます。
いろんなフレーズで繰り返しているうちに、この綴りはこういう風に発音するんだという気づきもでてきました。基本的なルールは分かっていて、カタカナで表記することができても、実際は全然違うんですよね。ちなみに、この発音のルールは「フォニックス(phonics)」といって、子供英会話の現場でも徹底的に教えるところです。
音で分かるだけではなく、英語のリズムで発音ができるようになっていることも徐々に実感していきました。そうなると、最初はどれだけ頑張っても太刀打ちできない速さだと思っていたフレーズも、「こんなに遅かったんだ」と思うくらいに歌えるようになっていきます。
最終的にどんな発音レベルになっていったかというと、子供英会話講師になったとき、ネイティブの先生に「にゃんかなは、日本人が苦手な発音もネイティブみたいに発音するし、なまりが本当に感じられないくらい自然な発音だね」と言われるレベルにまで上達しました。
発音とリスニングが表裏一体になる理由
「発音できない音は聞き取れない」の逆で、「ネイティブと同じ発音ができるから、自然と聞き取れる」になります。基本的に音のルールはイレギュラーな単語を除いて同じルールで同じリズムと音をしています。テキストできれいな発音を聞いて覚えても、ネイティブが話す英語は違います。ルールは確かに同じですが、そんなくっきりはっきり発音していないんですよ。あなたは日本のアナウンサーのようにくっきりはっきりキレイに話しますか?話しませんよね。
じゃあセレブのインタビュー音声とかでいいじゃないと思うかもしれません。それもまたちょっと違うんです。音楽って、一つの単語にもリズムがついていて、すごくゆっくり発音したり、速く発音したりしますよね。そこで、スローのようにゆっくり聞こえて発音の癖が分かりやすかったり、その単語をささっと発音するとこういう感じになるんだと分かったり、いろんなバリエーションで聴くことで精度が上がるんです。
最初の方でも書いた通り、感覚でやるのはどうも苦手、テキストで、きれいな音の教材で練習してすっと入ってくる人は、そっちの方が合っています。あくまでも、これは体で覚えるのに抵抗はないタイプにとって超効果的ということです。
今日からやること3ステップ
今日から早速、次のことをやってみてください。
① 好きな洋楽を1曲選ぶ(楽しんで聴ける、好きな曲というのが大事)
② 最初の1フレーズだけ、とりあえず試しにやってみる
③ いい感じなったらやる気があるうちにすかざず次のフレーズへ
好きな曲を自分も歌えるようになることを目標にしてください。発音の上達どうのこうのは、完全に脳内から排除してください。あなたは歌の練習をしています(暗示)。
まとめ
発音がうまくなりたいですか?
では、発音の勉強を今この瞬間からやめてください。
好きなアーティストの曲を1フレーズ完コピすることだけ考えてください。
次にカラオケにいったときに、「え、その曲歌えるの?かっこよ!」と言われることだけ考えてください。
気が付いたら発音がめちゃくちゃ変わっています。
私がまさに、そうでしたから。

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