はじめに
英語の学習期間は長いのに、いざ話そうとすると言葉が出てこない。
そんな経験はありませんか。
単語帳もやった、文法も一通り勉強した・・・
それでも英会話になると言葉が出なくなってしまう人はとても多いです。
わたしも、受験英語をバリバリ勉強していたとき、
街中で駅までの道順を聞かれるというテスト問題のような場面に出くわしました。
この問題、実際の記述テストなら正解文を書ける。
でも、言葉がでなくて、その人は肩をすくめて去って行ったという悔しい思い出があります。
言葉が出ない原因は「知識不足」ではなく、英語を瞬時に組み立てる練習が足りていないことにあります。
そこで注目されているのが「瞬間英作文」という学習法です。
瞬間英作文は、英語を理解する力ではなく、「使う力(会話力)」を鍛えるトレーニングです。
特に、やり直し英語中の大人や、英会話に苦手意識がある人にとっては高い効果が期待できます。
この記事では、瞬間英作文の仕組みから、会話力が伸びる理由、正しいやり方、効果を最大化するコツまでを、できるだけわかりやすく解説したいと思います。
瞬間英作文とは?
瞬間英作文とは、日本語の短い文を見て、瞬時に英語に変換し、声に出す練習方法です。
例えば、
- 私は毎日英語を勉強しています
- 彼は今家にいません
- 昨日友達と映画を見ました
こうした文を、日本語を見た瞬間に英語で言えるようにします。
ポイントは以下の3つです。
- 考え込まずに即答する
- 正確さよりスピードを重視する
- 必ず声に出してアウトプットする
瞬間英作文は「英作文」と名前がついていますが、文章を書く練習ではありません。
脳内で作文し、会話で使うための反射トレーニングです。

他の勉強法との違い
英語学習には、音読やシャドーイングなど、さまざまな方法があります。
みなさんも、色々な方法で勉強されていることでしょう。
音読やシャドーイングは、すでに用意された英語を正しく再現する練習です。
一方、瞬間英作文は、自分で英語を組み立てる練習です。
この違いは非常に重要です。
実際の英会話では、もちろん台本はありません。
自分の言いたいことを、その場で英語に変換する必要があります。
瞬間英作文は、この「自分で作る力」を重点的に鍛える学習法なのです。
なぜ瞬間英作文で会話力が伸びるのか
英語が話せない本当の理由
英会話ができない理由を「単語が足りない」「文法が苦手」と考える人は多いですが、実際にはそれだけではありません。
多くの場合、原因は次の3つです。
- 文法を一から完璧に考えようとしてしまう
- 日本語から英語への変換に時間がかかる
- アウトプットの量が圧倒的に少ない
瞬間英作文は、これらすべてに同時にアプローチします。
英語の語順が体に染み込む
瞬間英作文を繰り返すことで、英語の基本構造が自然と身につきます。
- 主語+動詞の語順
- 時制の感覚
- よく使う表現パターン
これらを「理解している状態」から「反射的に使える状態」へと変えていきます。
結果として、会話中に文法を考える時間が減り、言葉がスムーズに出てくるようになります。
具体的に話すと、すごく雑に言ってしまえば語順が完全に逆。
主語のあとは、日本語で組み立てた文章の一番後ろから前に、前にたどっていくと英文ができあがります。
学生時代家庭教師をしていて、これを叩き込むだけで偏差値が12上がった生徒がいました。
会話中の心理的負担が減る
英会話が苦手な人の多くは、「間違えたらどうしよう」という不安を抱えています。
英語が話せるようになったとも、緊張する場面では言葉が出なくなるんだから、自然なことです。
瞬間英作文では、完璧な英文を作ることは求められません。
多少文法が崩れていても、まず口に出すことを重視します。
この練習を続けることで、「とりあえず話す」という感覚が身につき、会話への抵抗感が大きく下がります。

瞬間英作文で会話力を伸ばす正しいやり方
ステップ① 中学レベルの簡単な文から始める
まずは、簡単な文から始めてみましょう。
自分のレベルから離れすぎた難しい文を使うと、考える時間が長くなってしまいます。
瞬間英作文は反射的に話す練習をすることが目的なので、考え込む時間が極力ないレベル設定ではじめましょう。
最初は、
- 現在形
- 簡単な過去形
- be動詞・一般動詞
このレベルで十分です。
「ちょっと簡単すぎるかな?」と感じるくらいがベストです。
ステップ② 3秒以内で言うルールを守る
瞬間英作文では、スピードが命。
3秒考えても出てこなければ、すぐ答えを確認します。
前項でも書いた通り、考える時間が長いと練習の目的が達成できず、効果も激減してしまいます。
実際の会話でも、完璧な英文を作る時間はありませんし、その必要もありません。
多少間違っていても、素早く反応する力の方が重要です。
より正しい表現や文法を目指すのは、それが定着してからの目標としてOKです。
ステップ③ 必ず声に出す
頭の中だけで英作文をしても、会話力はほとんど伸びません。
声に出すことで、
- 口の筋肉
- 耳
- 脳
が同時に刺激され鍛えられることで、はじめて実践的なアウトプットになります。
小さな声でも構いません。
周囲が気になる場合は、口パクでも効果はあります。
とにかく実際の会話に近い方がより効果が高まります。
瞬間英作文の効果を高めるコツ
同じ文を繰り返す
一度で完璧に言える、一度目は分からなくても、すぐに覚えて完璧に練習できるようにする。
それができないと上達しないと思っていませんか?
実は逆で、何度も同じことを繰り返すのが上達のコツなんです。
それで何が起こるかというと、
- 反応速度が上がる
- 英語の構文がどんどん定着する
「考えなくても言える」状態になるまでが目標なので、、口が慣れて、組み立て方に慣れるのが重要。
何度もチャレンジすることで自然と刷り込まれていきます。
学習時間は短くていい
「勉強は長くしなければならない」
そういう固定観念を持っている人は多いと思います。
真面目な人ほどそう考えがちですね。
ですが!瞬間英作文は、長時間やる必要はありません。
1日10〜15分でも、なんなら5分でも、毎日続ける方が効果的です。
スキマ時間に取り組みやすいのも、瞬間英作文のメリットですね。
英会話と組み合わせると効果が倍増する
瞬間英作文は、英会話の準備運動としてめちゃくちゃ優れています。
「オンライン英会話のレッスン前に10分だけしよう」
「シャドーイングやるときに瞬間英作文もやろう」
こうした混ぜ方をして続けていると、実際の会話で言葉がすっと出やすくなります。

効果が出ない人の共通点
瞬間英作文も万能ではありません。
効果を感じられないんだけど・・・という方もいると思います。
そういった方は、次のどれかにあてはまっていませんか?
- 文法を完璧にしようとする
- 難しい教材から始めている
- 声に出さず頭の中だけでやっている
瞬間英作文は「完璧主義」とは相性が悪いです。
まずは量とスピードを優先して取り組んでみましょう。
瞬間英作文が向いている人・向いていない人
向いている人
- 文法は一通り学んだことがある
- 英語が頭で止まって言葉にならない
- 会話になると固まる
向いていない人
- 中学英文法がほぼ理解できていない
- インプット量が極端に少ない
作文をするわけなので、基本的な文法が頭に入っていないと難しいかもしれません。
基本を思い出してきたぞ!という次のステップで早速使えるので、瞬間英作文に取り組むのを目標に基礎を学習してみてください。
どれくらいで効果が出るのか
個人差はありますが、早い人では2〜3週間で変化を感じます。
- 英語が口から出るまでの時間が短くなる
- 簡単な文が自然に言えるようになる
こうした変化が出始めたら、正しく練習できているんだと思って大丈夫です。
まとめ|瞬間英作文は会話力の土台を作る学習法
瞬間英作文は、英語を「知っている」状態から「使える」状態へ引き上げるトレーニングです。
- 簡単な文から始める
- スピード重視で取り組む
- 声に出してアウトプットする
この3点を意識するだけで、英会話ですらすら話せる日が近づきますよ。

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