英語をやり直すときに捨てるべき勉強法|非効率から抜け出すための実践ガイド

勉強法&モチベ維持

「また英語をやり直したい…でも何からやればいいの?」
そう悩んで本屋に行って、参考書や問題集を買って失敗する。
心当たりがある人が多いのではないでしょうか。

日本人は学生時代からこのような勉強法が染みついているので、
何をしていいかわからないときはまず「参考書で基礎から!!」という志向になりがちです。

実は、英語をやり直すときに大事なのは
“やること”よりも、“やめること”を決めること。

努力が「伸びない方向」「報われない方向」に向いてしまっていると、どれだけ頑張っても成果は出ません。
この記事では、英語をやり直す人がまず最初に捨てるべき勉強法をまとめました。

☞関連:勉強を習慣化する科学的アプローチ

文法を最初から完璧にしようとする

多くの人が「文法書を1ページ目からやり直す」という大失敗をします。
基礎がしっかりしていた方がいい、または基礎をしっかり学びなおさなければ・・・と。
確かに基礎がしっかりしていた方が理解が深まるかもしれませんが、
それが遠回りになりかねないのも事実。

なぜダメなのか?

  • 文法は“使われる文脈”があって初めて理解できる
  • 文法だけやっても英語は使えるようにならない
  • だから途中で必ず挫折する

特に完璧主義の人ほど、間違いが許せなくて前に進めない

どう切り替える?

  • 文法は“必要になったときに部分的に復習”
    →初めて習う中学1年生ではないので、これで十分
  • 全体像をつかんでから細かい理解へ
  • インプット→アウトプットを同時進行にする

何冊も教材を買ってしまう「多教材沼」

英語教材を複数買うと、満足感は得られるけど、勉強は進まない。
これは学生時代から多くの人が経験したことかと思います。

なぜダメ?

  • 1つの教材を理解しきらずに次にいくため、どれも中途半端になる
  • 結局どれが一番いい教材?と比べ続けて迷うだけ
  • 「やってるつもり」の自己満足に陥る

どう切り替える?

  • 教材は1つに絞る
  • 1冊を“繰り返し学習する”ことに価値がある
  • 1冊をやり切ったら(理解しきってさらに繰り返す)次へ進む→完了経験でモチベUP!!

リスニングを聞き流すだけの学習

YouTubeや海外ドラマを“聞き流すだけ”は、英語力がほぼ伸びません。
聞くだけで英語が喋れるようになった!という教材もあるようですが、
英語が本当にできる人は、本当にそれだけでは難しいことを知っています。

理由

  • 聞き取れない音は永遠に聞こえない(発音できない音は聞こえない)
  • 脳は「聞こえない音」を無視する→英語の子音は、常に母音が入る日本語と違い聞きづらい
  • インプットの質が悪いと伸びない

正しくは?

  • スクリプトありで精聴 → シャドーイング(余裕があれば発音も気にしてみて)
  • 1つの素材を反復する(擦り切れてもいいよ)
  • やっと本当にわからない部分が特定できるので、そこを潰す

机に向かわないと勉強できないと思い込む

「机・ノート・蛍光ペンが揃ってないと勉強した気にならない」
これはやり直し勢を確実に挫折させる思考。
学習する科目や、内容によっては、確かに必要なこともありますが、
英語に関してはこれは構えすぎです。

なぜダメ?

  • 勉強を“スタートするときのハードル”が高すぎる
  • 忙しい社会人には精神的負担が大きい
  • 結果、勉強量が激減する

正しい切り替え方

  • スマホでOK
  • 3分〜5分のスキマ学習でいい
  • 集中できる日は机で“深くまで学習”すればいい

単語帳を最初から全部覚え直す

単語帳を1からやり直すのも非効率。
その単語帳の単語、ほんとに全部必要ですか??
英検をがっつり目指していて、本気で単語をたたきこまないといけないということでもない限り、
学校のテスト勉強のような単語の叩き込みは不要です。

理由

  • 実生活で使う単語は全体の20%
  • 覚えるより「思い出す」量を増やす方が重要
  • 覚えても使わなければ忘れる

すべきこと

  • 頻出語から優先
  • 暗記ではなく“短期反復”で定着
  • 単語→例文→短文アウトプットの流れで覚える→声に出してみて!

勉強時間を長く確保することにこだわる

1時間できなければだめ・・・という考え方はもはや勉強を妨害する考え方。
0時間0分より、数分でも積み重ねた方がプラス。
頭ではわかっているんですが、真面目な人ほどたくさん勉強しなければ!と考えがち。

理由

  • 1時間の時間はそもそも作れない
  • “完璧にできないならやらない”となる
  • 結局勉強が続かず、積み上がらない

正しくは?

  • 3分でOK
  • 小さな積み上げを毎日繰り返す
  • 行動を小さく切るのが“続くコツ”

捨てた後に“やるべきこと”はシンプル

これまでの話をまとめると・・・

1つの教材を回す
→ 最短で「なんとなくわかった」から「本当に理解して使える」へ。

インプットとアウトプットを同時進行
→ 文法・音・語彙が全部つながる。

3分でいいから毎日やる
→ 継続こそ圧倒的な勝利の方程式。

やり直し勢に最適な“1日10分”学習メニュー

例えば、こんな感じ。

  • 3分:単語(mikanなどの簡単な単語アプリ)
  • 3分:文法インプット(スタサプ)
  • 4分:音読・シャドーイング(好きなハリウッド俳優のインタビューに挑戦もあり)
スタディサプリENGLISH 新日常英会話セットプラン

まとめ|英語をやり直すときに大事なのは、まず“捨てること”

英語をやり直すときの最大の敵は、
努力の方向がズレていること。

今日紹介した、多くの人が陥りがちな非効率な勉強法を手放して、
「短く・手軽に・続けられる」方向に変えるだけで、
学習効率は劇的に上がります。
急がば回れ、と思って参考書を一番に手に取るのは本当の遠回り。
小さく見える積み重ね(遠回り)が、最短ルートにつながります。

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